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Photo and words



「クリスマスに おぼえること」

0さいは みんなに だっこっこ

1さいは にぎやかな おへや

2さいは まちじゅう うきうきわくわく

3さいは きみの やくめは えがおさん

4さいは クリスマス は ものがたり

5さいは サンタに とどく こころのこえ

6さいは みんなの いのり

7さいは サンタの おもいやりは せかいいち

8さいは ゆめは かみさまの おくりもの

9さいは サンタに おれいの きもち

10さいは サンタは えいえんのいのちを もっている

11さいは いのちは プレゼント できないもの

12さいは ほしいものは みんなのしあわせ

13さいは きみの なまえは 「あい」です ということ




「永遠とは」

永遠とは
つくりだすことの 中にしかない

ごはんひとつ 洗濯ひとつ
お風呂ひとつ 笑顔ひとつ 
つくりださなければ 生まれない

それは 命をつくりだしている

永遠とは
つくりだすことが つづくこと




「おにぎり」

死ぬほど泣いたら
声を ふかふかふわふわの
おにぎりだと おもってください


苦しい夜は
自分を まるまるころころの
おにぎりだと おもってください


死んでしまいたい時は
つやつやぴかぴかの
真っ白いおにぎりを 
コンビニで 手ににぎってください




「おはよう」

誰かに おはようと言う事は
心のドアを ノックする事

おはよう と言われたら
心のドアが 開く事

おはようは 世間という所 独りぼっちではない所
おはようは 一日分の時間を もらう所

おはようの 約束は 今日の光
おはようの 約束は 今日の愛
おはようの 約束は 今日の命

おはようと微笑んで 人のぬくみをくばり合う所
産まれた時のぬくみを 百年分 手にして来てね

世界中の おはようの ドアが開く

「ありがとう また会えました 
今日も元気でありますように」




「おかあさんの やくめ」

ともだちと あそんできて いい?
それは じぶんが かんがえれば だいじょうぶ

おかね つかってきて いい?
それは じぶんが かんがえれば だいじょうぶ

なんで そんなに さえているの おかあさん?
なんで そんなに いきがいいの おかあさん?

だって あなたは おおきいひとだもの
せかいくらい ちきゅうくらい うちゅうくらい

かみさまが げんかんに こんにちはと くるくらい
サンタクロースに ソリを プレゼント するくらい
せかいじゅうの みんなに ごちそうを とどけられるくらい

あなたを いっとう さいじょうの ところに
たたせ すまわせるのは
おかあさんの やくめです




「紅葉」

商いの 十枚束の千円札を折る 父の顔の奥に
美しい山の血潮が 毎年通った

廃墟の庭の 大輪の牡丹に似ている 母の顔が
迷子の枯れ葉の一枚一枚に 名前を聞いた

石のえくぼが 呼び寄せる

おいでよ おいでよ おいでよわたし
おいでよ おいでよ おいでよきみも




「6がつにおぼえること」

6がつに おぼえること

かさを さして せんこうはなびを すること

おおきく なろうと どこで くらそうと

いのちの かぎり 6がつに すること




「片腕の春」

春が降る

人の声も 家の声も
草の声も 道の声も
皆 薄甘い 光の中に 溶ける

私の髪や頬 肩や指先に
その足取りが ほのかに写る

十年前も 百年前も
こっそりと 地上に やってきていた

ドアの向こうに 伏し目がちの
とても長い片腕の春が
私をくるもうと 待っている


ぽつぽつぽつ 雲のしずく
見上げれば 灰汁(あく)色の 雲の海
身体をうるおし通る 雨の粒
溶けてたゆとう 光がいます

空にひらく 春の砂漠で 遊んでいた
もう片方の春の腕
おかあさんに みつかって おんぶして
背中に 微笑みかくして 飛んで来ました



「孤独と 孤立」


孤独とは 
自分だけに 心を結ぶ事


孤立とは 
社会から 心を外す事




「星を 拾う」
今 口 聞けないよ
星を 拾っている
聞けないよ

今 僕 呼ばないで
手紙も 荷物も
よこさないで

服も 食べ物も 家もある
窓が とても大きくて
夕焼けと 朝焼けの 友達もいる
毎日 雲と風の 背中に 乗っている

命は 不自由していないし
光のそばに 暮らしている
だから 僕を 心配しないでね

今 星を 拾っている

空に昇る 人々の命を
ひとつ残らず 抱いてくれる
天に連れて行く 星なんだ

拾わないで いられないよ
明日も あさっても
拾わないで いられない

今 口 聞けないよ
星を 拾う
仕事を しているんだよ