
お山の「くま17歳」
くま、久しぶりだね。近寄ると、すっくと立ってくれた。足が長くて細いです。結構背丈があるんです。ほんの少しだけ立つと、まもなく寝転んだ。 くま、17歳。...
くま、久しぶりだね。近寄ると、すっくと立ってくれた。足が長くて細いです。結構背丈があるんです。ほんの少しだけ立つと、まもなく寝転んだ。 くま、17歳。...
一昨日、青空が美しかった。起きぬけに、部屋の中から青空を見つけて、ベランダに出て、真正面を見つめて、右を見て左を見ては、青空を眺め、机に座って、何度も...
行く当ても無く 町を出て姿知らぬ両親を 星空に見上げて道を 歩いていたら電信柱の 電気のもとに横たわる痩せて抜け毛のぼろ雑巾のような犬を 拾った 凍る...
こんなに近くに花火が上がる。近くの中学校の校庭であげている。 ペクが「花火があがるよ」とラインで教えてくれた。 工事の足場は、そんなに悪くない。ベラン...
8月1日は、「釜の蓋」で、お饅頭と牛と馬供えた。 8月6日には、お墓のお掃除に、叔母と叔父と、上の息子と私で行った。 お盆の13日には、ご先祖様をお墓...
なわとびはちきゅうのこどもの あかし おおあめも おおゆきもたいふうも かみなりも こころのそこからともだちに なりたがっている なわとび ひとつもて...
「なんて綺麗な夕陽なんだろう」と、見とれました。 例え、足場の網の向こうであっても、雨続きの毎日の中で見た、宝物のような気がしました。 昨日の、土砂降...
「家を畳む」 窓のカーテンを 取り去ると 真暗な夜が ドシンと床に落ちた 教会の 讃美歌を松のほこらの リスの家族が 聴いている 星の一つも訪ねてく...
泣いては 又泣いている その人に孤独を持っていますか と聞いたら持っていない と言った 孤独を 持っていないと孤独は 目がつぶれるほど涙しますよと 私...
新しい町に暮らすスーパーで財布を出そうと かばんを開けると布の使い古しの薬入れが 目に飛び込む知らぬ人ばかりだ あたりには…と黒い靴に 目を落とした ...