「産経新聞 令和人国記」掲載されました。令和7年6月14日

本日6月14日土曜日
産経新聞東日本版に「令和人国記」の記事が掲載されました。
小説を書きだした頃は、自分を「作家である」と思おうとして、
自分が作家であるという事をノートに何百回も書いていました。
周囲に「作家」である職業の人がひとりもいなかったので、それは高根の花のように言われ「芸は身を亡ぼす」「やめた方が良い」などの反対を受けました。
けれども、父母だけは何も言いませんでした。離婚した時も、父が「女流作家になるならば離婚の一つや二つして当然だ」と言いました。その頃は離婚するという事が現在のように世の中に認知されていなかったので、とても珍しい事でした。
離婚した時、その時代の男性のように続けられる仕事のキャリアや何かの資格を持っていたらと痛感しました。
小説を書き始めた頃は自分が作家として認知されるのは夢のような話でしたが、昼は働いて夜中に執筆をする日々を継続して送って来ました。
これまで有難い事に新聞で数々の紹介を受けて来ました。けれども、このように私の人生を紹介して頂いた事、「作家になったのだ」と実感できたのは、初めてのような気がします。
私は何物でもないいつの間にかなりたい「作家」になりました。皆様の応援や励ましのお陰です。本当に心から感謝いたします。
令和7年6月14日土曜日
篠﨑美江子