「永遠の心臓」

「永遠の心臓」

私の背中で 
一緒に 暮らしていた
「永遠」は
あるとき 
私の心臓を手に持って
天の川に行き
星流に放った

三六五日経って
流した心臓を
手にして 戻って来た

一年もの間 
命がはずれていたと 
私が 涙を零したら

「永遠の命と 結ばれた事を お伝えしたい」と 

水に溶ける 鈴の音のような
永遠の心臓を 差し出した

私は また 心臓を打って
死んだ妹と 歩き始めた




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