「門番の犬」

「門番の犬」

わたしは シート屋の門番でした
針金のレールを 行ったり来たり
ひとり 夜を 漕いで
毎朝 笑顔の主人に会う事が
喜びでした

後ろ足が 立たなくなり
門番の仕事を
終える日が 来ました

私はもう 役に立たない犬
その夜 自分が入る穴を掘って
もぐりました

翌朝 「しーちゃん おいで」
主人が 首の鎖を解いて
手まねき しました

作業場の 片隅に
光と 毛布と 餌が 
置かれていました

✦新しく作ったインスタです。
よろしければ、フォローしてくださると嬉しいです。

https://www.instagram.com/m_sir_room/




関連記事一覧