「釜の蓋」
8月1日は「釜の蓋」です。
栃木県北部のならわしかもしれませんが、地獄の釜の蓋が開いて、亡くなった人達が8月13日のお盆に歩いて家に帰ってくるのです。13日間元気に歩いて来られるように、精が付くように、炭酸饅頭を作り仏壇にお供えします。近くのスーパーはどこもかしこも炭酸饅頭が溢れかえっています。私が棲んでいる建物の1階に和菓子屋さんがあるので、そこで炭酸饅頭を買いました。近所のドラッグストアでも日持ちする炭酸饅頭を買いました。
トルコギキョウの八重の花と菊の花を仏壇と家のあちらこちらに飾りました。
昨夜はペクが来て、一緒に炭酸饅頭を食べました。ペクの友人のMさんから頂いた桃も食べました。私は全部食べないで今日の分も残しています。美味しいので全部食べるのが勿体なかったからです。そんな風には育てられていませんが、いつからかそのような人になりました。子供達が小さい頃、仕事など出先で美味しい物を食べた時にはいつでも「子供達に食べさせてやりたい」と思い持って帰って来たりしたからです。私はいまだそのような事にひとりごちているのかもしれません。ペクは私がよくそのようにするので、昨日は「塩水につけないと桃は赤くなる」と言い、そのようにしました。
早朝にお墓の掃除に行きました。雑草が腰の丈まで生えていて、それを全て抜いて地面に這う草をむしりました。酒屋の叔父叔母のお墓は向こう隣で、私の家のお墓が広いので終わらせるとこちらを手伝ってくれます。私はここの家の人達には何かにつけていつも助けられています。私の家のお墓には、叔母の両親と兄と姉妹が眠っています。叔母がお墓に気に入っている木があって「この木の足許には除草剤は撒かないで」と叔父に言っていました。