誕生日が大切な記念日になりました。
✦【四季彩図鑑 空と氷と花の名前】
(ビジュアルガイドシリーズ)
著者 北山 建穂 さま
✦空の章をめくった1ページ目「雲居の空」から圧倒される美しい写真でした。
「全ての写真の感想を考えてみる」そういうありきたりな読み方は出来ませんでした。
言葉など挟む余地が無いと思いました。毎日眺めている内に、
色や景色に、「自分の人生の中にこの色や景色があった」と重なった出来事を
色々思い出しました。
1つだけ書かせてください。
「躑躅色(つつじいろ)」~躑躅は、足踏みや躊躇をしながら進むという意味である「てきちょく」とも読む。
毒があるからとも、その美しさに道行くひとが足を止めるからとも言われる。
「躑躅色」は鮮やかな紅色で、平安時代から伝わる色名。
私が9歳の誕生日の日、6歳の妹と那須の八幡のつつじを見に行きました。近所のおにいさんが車で乗せて行ってくれたのです。
つつじの前に二人でならんで撮ったモノクロの写真があります。つつじは赤色でしたが、そこに色は写っていません。
その誕生日の翌日の夕方、妹は私に「花火を買いに連れて行って」と言ったのに「いじわるばあさん見てるからだめ」と
私が言い、妹はひとりで花火を買いに行き、家の前で交通事故に遭い、翌日、亡くなってしまいました。
今日6月11日は私の誕生日で、明後日は妹の命日になります。
写真の躑躅の色と躑躅色の空がまるで別世界の天国のようです。
モノクロ写真のつつじが、このように赤く美しい色が付いて私の手元に眺められた事が奇跡だと思いました。
北山様、美しいお写真を本当にありがとうございます。
(沢山の頁にポストイット貼りました。沢山の出来事を思い出す事が出来ました)
✦みらいパブリッシング紹介文より
めくるめく、森羅万象と遊ぶ名前と色の世界へ。各章に掲載した文学作品も魅力的。
気象分類学的な雲の名前、抒情豊かな雲の季語など、日々刻々と変わる雲の姿を季節を追うように紹介する「空の章」、著者が住む日光ならではの冬の煌めき、厳しさをあますところなく展開する「雪の章」と「氷の章」は、圧巻の美しさ。銀花、雪だまり、瑞雪、雪嶺、細雪、晴雪、垂雪、さらに氷の宮殿、凍滝、氷華、蝉氷、珠氷、氷筍、銀竹などなど、氷の名前も驚くほど多彩です。さらに、牡丹色、薔薇色、紅葉色、鶸色、鸚哥緑といった動植物の色をまとった色名も特集。
今回は、著者自ら121種類の雪の結晶のイラストや、花鳥画を手がけ、新たな才能もアピール。
心躍る224枚の写真と名前、87色の伝統色、そして各章に挿入した文学作品の数々、何とも贅沢な一冊を、心ゆくまでお楽しみください。ギフトにも最適です。
●空の章●雪の章●氷の章●花の章●鳥の章
編集者からのコメント
好評の『四季彩図鑑』第四幕に当たる本作は、昨年に引き続く名前シリーズ。
変幻自在に姿を変える空の雲と、日光の冬が魅せる雪と氷の情景、名前、そこに顕れる色たち、さらには花や鳥たちから名前をいただいた色たちを丁寧に紡ぎ、ご紹介します。
各章に添えた文学作品も見どころです。
✦みらいパブリッシング紹介ページより
https://miraipub.jp/books/28199/