お山です。
坂の地面に足を突っ張って、この子が見ているのは、
沢を掃除するこの子のご主人です。
私も坂を上がってお山の病院に行く所でした。
ご主人は、この沢の掃除をいつもしているそうです。
お山に行く度に、「今日はあまり水がないな」「これでは下の田んぼまで水が行かないんじゃないか」と、眺めていました。
先日の豪雨で、沢に土砂が流れ、水が道路の上まで冠水したそうで、慌てて詰まりを直しに行ったそうです。
役場から、この沢を頼まれているそうです。
この子の名前を聞くと「みいちゃん、女の子!!」と直ぐに答えてくれました。
地面の葉っぱのように風に飛ばされてしまいそうな小さな女の子が、ご主人の傍に付いています。ただ付いているだけではないです。大好きなご主人を守り、ご主人の力の元になっていると思いました。
歳は幾つくらいかわかりませんが、ご主人と長年暮らして来たように、赤いセーターも着古して柔らかそうです。
帰り道には、みいちゃん達は居なかったです。
葉っぱだらけだった沢が綺麗になっていました。
道々の緑色のものに目が行きます。
ここに春が来ているのです。