「そばにいるよ」
まよなかは まっくらなのに
だれかが すなを けって
ぼくのあたまのそばを あるいている
ぼくのこころは ザワザワいうんだよ
おかあさんが そばにいるよ
みえない てを つないでいるよ
きのう まちは たくさんたたかったから
きょうから がっこうがなくなった
きょうは ごはんも なくて
ぼくは おなかがすいてふるえているんだよ
おとうさんが せんとうふくをたたんで
たくさんのたべものを もっていくよ
まちは おはなが つぶれて
チョウチョが てつをなめているの
いえがこわれて ほこりぞらばかり
きみのかなしみを ひとりにしないよ
かみさまは きみのかなしみを
まいにち さすりに きているよ