「チャコという犬がいた」著者 たなかちづみ さん
✦「チャコという犬がいた」
著者 たなかちづみ さん
(ずっと読んでみたかった本ですが、うまく紹介出来ないかもしれません)
✦書き出しから、少しなぞって書かせてください。
「ある大学の獣医学部に、実習犬としてたくさんのビーグル犬が、かわれていました。
学生たちは、ときにはつらい思いょさせる犬たちにかんしゃして、とてもたいせつにしています。
診察の練習のモデルにもなります。
採血の実習をなんどもうけました。いたくてもがまんをします。
学生の勉強のために手術もうけます。
つらくても、それが実習犬のたいせつな役目なのです」
この物語では役目を終えた犬達が里親にもらわれて行きます。
チャコという犬も、けんたくんにもらわれて行くはずが、
画像診断の実験犬としてあと1年残る事になるのです。
ひとりぼっちのチャコは窓から星や葉っぱを見て、雪が降ります。
「ある夜、チャコは母さんのゆめをみました。(本文より)」
✦著者の言葉をそのまま載せます。
「逆境にあっても懸命に生きたチャコという犬のことを、
多くの人に知ってもらいたい。
それがチャコと交わした約束のような気がして絵本にしました。
獣医師の養成やさまざまな治療法の開発の陰で、
今でもたくさんの犬たちが、つらい役割を負っています。
彼らのおかげで、パートナーの犬や猫たちとの健康で幸せな暮らしが
あるという事を、心に留めて忘れないでいてほしいと思います。
チャコへの感謝を込めて。(著者より)」
みらいパブリッシング紹介ページです。
https://miraipub.jp/books/19734/
✦私はある動画で「供血犬」という犬がいる事を知りました。
動物病院の地下室に2頭飼われていました。
病院で輸血が必要な犬の為に血を分けてあげる犬です。
看護師さんが「頑張って(仕事)」という事を犬に言っていました。
考えた事も無かった状況で飼われていたのを知り、
こんな事があるのかと思うばかりで「何も出来ない」としか言葉に出ませんでした。
現場で仕事をしている方々しか何かを言う資格はないと思いますし、
絵本制作で出会った「医学博士獣医師」の方がいらっしゃって本当に素晴らしい方です。
✦同著者の作品
「さがせ! ミック」
災害救助犬ものがたり、があります。
「能登半島地震」の現場で、
行方不明者を探し出す活動をしている犬達がいるのを思わせます。
https://miraipub.jp/books/11640/