愛おしい年になりました。
今年も一年が過ぎ去ります。
「ペットボトルのイルカ」を出版する事が出来ました。
ペットボトルのイルカは30年も昔から、私の心の中にいます。
私がシングルマザーになった頃です。
幼い子供達を連れて公園に遊びに行った時、
周りの何もかも全てが輝いて幸福に見え、
自分と子供達は途轍もなく不幸であると思い愕然としたのです。
そうしたある夜、水族館のイルカが、ペットボトルにプールの水を汲んで、
公園通りをてくてく歩いて、私の寝床まで来てくれました。
「心のお花が咲くようにこのお水を飲んで」と言ってペットボトルを差し出しました。
私はその事を「詩」にして、ずっと持っていました。
時々、その詩を開いては、言葉を足したり直して来たのです。
それが「ペットボトルのイルカ」の作品となって、
イルカが配る「心のお花が咲く水」が世の中に出て行く事になりました。
どうか「世界中の皆に水を届けてあげたい」
「水の無い国の子供達までもイルカの水が届いて欲しい」と私は願っています。
東京に暮らす子供達と、彼らが東京に出てから初めて三人一緒に美術館に行く事も出来ました。
とても愛おしい一年になりました。
皆様ありがとうございました。