「ぶんちゃんとおにいちゃん」海辺野ねこさん

「ぶんちゃんとおにいちゃん」

著者 海辺野ねこ さん

全国学校図書館協議会 選定図書



「こんなにたくさんの猫と暮らした事がありますか?」
と、思ってしまいました。

「猫の死をどれだけ見てきたのだろう」
と、思ってしまいました。

だけど、この本の中では、猫は一匹も死んでいません。

海辺野ねこさんが、実際にこれ程の猫達と暮らしたのです。
惚れ惚れするほど大好きだった、
「ぶんた(ぶんちゃん)」との思い出の記録…
というよりこの一冊の本は、
海辺野ねこさんの、「輝く心の化石」だと思いました。



何も言わずに、文も読まずに、
ただ黙って何回も眺めました。

その中でも「おにいちゃんの車で夜の猫かいぎ」は、
画面のどこら中、車も地面も空も、
猫の足跡を垣間見るような、夜の細かい自然光で、
胸の中に涙が沸くほど感動しました。



海辺野ねこさんの絵には、懐かしい時間が流れていて、
屏風に飾られる日本画のようにも思えます。

海辺野ねこさん、このような素敵な絵本を
ありがとうございます。

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三鷹市「星と森と絵本の家」
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