「きょうの　むこう」

ぼくは　おかあさんが　みていてくれて
よるの　おふろに　ひとりではいる
おふろの　まどのむこうの　きに
はねをふくらませた　フクロウのおかあさんが
あかちゃんを　はねのなかに　だいていた
「しあわせになれますように」
ぼくは　おいのりして　なみだをこぼした

わたしは　ビニールのなわとびを　いっぱいとんであそぶ
テレビでみた　アフリカの　おんなのこも
タイヤのゴムの　くろいなわとびをもっていた
どんな　あそびをするのかな　とおもったら
なわとびを　ふたつのバケツにむすび
かたにかけて　さばくのつちのうえを
あさからよるまで　みずくみにあるいた

ぼくは　しんじていることを
いつも　おかあさんに　はなしている
それは　おかあさんが　しなないこと
ぜったいに　どこにも　いかないこと
おかあさんは　びょうきをしても　けがをしても
しんでも　ぜったいにどこにもいかない
と　いつも　やくそくしてくれる