お山です
木漏れ日はいろんな形をしていると思います。
私の影の木漏れ日は、
私の周りに天使の輪を大きく描いたようで、私は安寧な気持ちになりました。
途或るバス停に、
「使われていない門」があります。
葉っぱやツタが絡まってとても美しく、写真を撮りたくなる人が沢山いるのではないかと思いました。
バスを降り、お山へ歩いて行く坂道に、
「人間の居ない」がらんどうの廃墟があります。
この廃墟はまだ命を持って生きているように感じるのです。
ただ崩れてゆくばかりの廃墟があります。
「人間も家も時間も何もかもが失われている」気がします。
けれども、ここには小さな広場があって、木漏れ日が落ちて来るのです。
昼間なのに、夜になれば行燈になるように思えるのです。