「きいろとしろ」
「きいろとしろ」
著者 小亀たく さん作
「となりにいた時間」
しろがいて、きょうの1日がはじまる。
しろがいてくれて、ほんとうによかった。
前作「じーさんとぴーぽっぽ」のアナザーストーリー
だれ? 知らないやつが、ボクたちのまえにいた。
「新入り」はじーさんの家からけーこがつれてきたらしい。
ベランダにやってくる鳥たちのとっておきの話を聞いていた。「ぜったいナイショだよ」
嵐の夜でも お家はないんだ。暑くても、寒くても、どこか身をまもる場所をみつけて寝るんだよ。
新入りってよく寝るよね。
としをとると、たくさん寝るようになるの。
冬のある朝、新入りは目をさまさなかった。
きっともう帰ってこないんだ。
ふたりだけの生活がもどってきた。
しろはボクにいった。
あなたといっぱいお話ができて、かれはたのしかったのよ。
その日、しろは話をはじめた。
あなたがいるだけでたのしかった。
私はきっと、あなたがすきなのね。
夜、しろはきれいになっていった。
つぎの朝、
しろは、どうしたの?
小亀たく さんのメッセージを書き写します。
人と人の出会いのように、鳥どうしにも出会いはある。それは人にくらべると、あまりにも少ないように思う。だからこそ出会った大切な相手とは忘れることの出来ない時間が共有され、たくさんの喜びや悲しみがあるだろう。その関係は、私たち人間以上に、一期一会なのかもしれない。さいごまで仲良く暮らし、きれいに生きる姿を、僕も見習いたい。
みらいパブリッシング「きいろとしろ」紹介ページ
「じーさんとぴーぽっぽ」より
ボクには羽があるから、
じーさんにすぐおいつくとおもう。
じーさん、びっくりするだろうな。
紹介しようと書いたのですが、私の言葉は使えなかったです。
この物語の中だけの言葉以外、入れる事が出来なかったです。
小さな鳥と、大きな私が一緒に居るしか、
出来る事は無かったです。