「ペットボトルのイルカのこと」
イルカのジュウが うちあげられた
おだやかで うつくしい すなはま。
すいぞくかんのひとに たすけられたばしょです。
「ないているミオくんの なみだが なくなっちゃう…」
タンクのみずを ペットボトルにくむと
ジュウのおでこの りゅうせいがまたたき
フワッとそらへ まいあがりました。
「ぼくでは みなみのくにに
ペットボトルのみずを はこびきれない」
「ピゥピゥピィーーーウ!」
そらじゅうにひびく こえをあげて かえってくると
おかあさんは うみまででて まっていました。