「たまねぎのなみだ」希流れお

えほんのがっこうでご一緒している
「希流れお」(アカウント名 ema)
さんの作品です。

「情熱的切望的」と言ったらいい、とてもパワフルで繊細な方だと思います。
zoomでお会いしてお話する機会がありますが、線が細いのになんて軸が太いのだろうと、私の話す事を受けとめて、しかも支えてくれているのを感じます。皆さんのSNSの「いいね」の付け所をみれば気付きます。

これは、私だけでなくえほんのがっこうの方々はお気づきかと思います。

ものがたりを、うまく伝えられるかどうかわかりませんが、
私なりの、ポイントを、書いてみました。
あまり書くと、ネタバレになりますけれども・・・。



++ものがたり++

カラフルなおかあさんのくちぐせは、
「このいろすてきでしょう」。

たまろうくんは、
ぺたんこあたまじゃなくて、とんがりあたまになりたい。

まわりのみんなは、いろいろなおりょうりのなかで、
およいだり、うたったりしてみたいという。



おじいさんが、
おかあさんがちいさいときに、いっしょに、にじをながめたことをおしえてくれます。


「どんなたまろうでも
どんなおかあさんでも
いてくれるだけでいいんだよ。
だいすきだ」


おかあさんも とくべつなたまねぎになりたかった。
たまろうは ぺちゃんこあたまがいやだった。


「みんなそのままで だれかのとくべつ」




おかあさんが、つるんつるんと
にじいろのコートを
ぬいでいきました。



(わたしは、この場面を、
自分の心臓を自分の子供にあげるような事だと、
思いました。)



おかあさんの、にじいろのなみだ
ふたつのえがお


「たまねぎの なみだ」



当時小学3年生だった息子さんが描いた
原画の一部です。


   +++
「たまろう 角がないんだよ」
「おかあさん」
   +++


などの言葉が添えてあります。


あとがき~

思春期に入るまでに、絵本を通して‛心の根っこ’にたっぷりと、安心感と想像力という栄養を浸み込ませ、
どんな場面に直面してもしなやかに乗り越えていけるよう、エールを込めています。
当時、小学3年生だった息子がたくさん挿絵を描いてくれました。
初めて親子で作った絵本でもあります。


子供が大人に読み聞かせをする事を想定してして綴りました。
たまには、我が子の声に癒されながら眠っていただけたらと、
「子どもが大人に読み聞かせする絵本」というサブタイトルもつけてみました。


皆さまが、本当の自分でいるだけで愛されていると気づき、安心して毎日をすごせますように。

希流れお




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