半年間の足場と網が外れました。
昨日今日の2日間掛けて、
半年間の足場と黒い網が外されました。
朝は、部屋の前に2本突き出ていました。
だけど、景色をみたら、
心の中に、じんわりと涙が流れました。
梅雨の湿った空気がこもる部屋だって、
夏の暑い日だって、
飛行機雲だって、ドクターヘリだって、
花火だって、皆既月食だって、
網の中で、見ました。
秋が燃えている。
もうじき、燃え終わるじゃないか!!
なんでなんでなんでと思う。
小さい部屋暮らしは楽しかった。
部屋机の両脇に洗濯物をぶらさげて、
眺めるのは、嫌じゃなかった。
朝起きて、「幸せだな」と実感できる日が
沢山ある。
幸せは、やたらに逃げて行けない。
もう私は、大きな部屋で暮らさなくていいと思った。
この幸せ遊びは、今日で終わりなんだ。
網をバサッと下に投げていた。
作業する人達は、
網が無いところで足場を外していく。
パイプが積み上げられていく。
ときどきベランダに出て、
写真を撮っていた。
茶色の建物になっていた。
明日から、ベランダに、洗濯物を干せる。
シーツもお布団も、パジャマにも、
太陽を浴びさせたい。
6か月、
長かったけれども、
あっという間に過ぎてしまった。
そしてもうじき、
クリスマスがやってくる。