「100対0で私に会いに来る」
誰が決めたのか 知らないが
次から次から
目まぐるしい日々がやって来る
早めに 寝床に就き
夜中に 寝返りをうったとき
この頃…ふと 背中に誰かの気配がする
その誰かは 夜中の私の机に座って
「ここは 最高だね」と
ずる賢いオーラを放ちながら 言って来る
邪魔じゃないし 嫌じゃないし
来てくれてもいいと 言ってあげる
あるとき 私が
「今夜は 人が来ない 裏庭に
踊るように 灯りを並べ 一緒に眺めよう、
私が 人間のぬくもりを消せば
身体の見張らしも 良くなって
心と心で会えるから」と 誘うと
その誰かは
「それ以上 言わないでください
私には 無理ですから…
私は 机の所にしか 出ないですから」と言った
真夜中の 私の机にいるだけの
会う手立ての無い 誰かが
腹立たしくて 恋しくなる
本当に、ずる賢い口を利く、
「100対0で 私に会いに来る」
と言うのだから