「無防備に花火だけを見てしまった」

こんなに近くに花火が上がる。
近くの中学校の校庭であげている。

ペクが
「花火があがるよ」とラインで教えてくれた。

工事の足場は、そんなに悪くない。
ベランダから見られる。




毎日、原稿の事ばかり考えて過ごしていたお盆の一週間。
なんと、
無防備に花火だけを見てしまった。

花火の夜はいつもバニラアイスと冷凍枝豆をかかえて眺め
る。
私の夏の風物詩だ。
昔の家の時は、小さな窓ガラスの窓枠に、
バニラアイスと冷凍枝豆を並べ、エアコンにあたりながら食べて花火を見る。

ほんとうは、冷凍枝豆ではなく「スイカ」がいい。
ひとりスイカというのは、なかなか買えないものだなと思う。
「アイスとスイカ」なんてお腹を壊すと言われそうだが、
私は、壊れてもいい。夏なんだから。



こういう写真は、花火じゃないと言われそう。
偶然に撮れた。火花っていうんじゃないかと思う。

この中学校の花火は、一発ずつしかあがらないで、
聞くところによると、50~60発用意されているらしい。
商工会の有志の方々があげている。

3日間、続けてあげるはずが、
大雨で、上げられなかったらしい。

けれども、とてもありがたい。
嬉しくてならなかった。



いよいよ、朝陽が、濃いオレンジ色になってきた。
何も加工しない、この赤さ。
朝陽が赤くなって、夕陽が赤くなると、秋と冬がやってくると思う。

秋が来ている、と思う。

「お盆過ぎれば 秋の風」と、明治生まれのおばあちゃんが言っていた。



この分散する光も、
頼りない薄い色もあれば、
胸が飛び上がる、赤い色もある。



叔母達が、お盆のお線香をあげに来てくれて色々なものを供えてくれた。

従姉妹も来た。
彼女の母親が、愛する両親の傍にいたいからと、少しのお骨だけ入っている。毎年お盆の前から、私にお菓子の箱などを渡して、「あげといて」と言う。

よくよく考えたら、「お盆に里帰りした母が居る」という事なのだから、来ない筈がない。自分に置き換えたら、そうなのだという事を、今年はひしひしと感じた。

お盆でお里に来てくれたご先祖様を、
16日にお墓に送って行った。


この日に、原稿をあげる事が出来た。
それで、バニラアイスやら、クッキーやら、買いおにぎりを、沢山食べてしまった。
ご褒美だから。頑張ったあとのご褒美だという、実感はどこから来るのだろう。とにかく、ほっとしたという事は、全身で実感できる。




関連記事一覧