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「まんげつのよるのピクニック」「どぐうどきどき」みらいパブリッシングの絵本

2冊の絵本を買いました。

「まつげつの よるの ピクニック」
(創作絵本シリーズ)単行本-2021/6-17
のむらうこ (著)
¥1540
Amazon


どぐうどきどき (創作絵本シリーズ)
単行本 – 2022/5/23
くろさわいちろう (著)
¥1540
Amazon


Amazonで見た表紙はこのように綺麗です。


「まんげつのよるのピクニック」は
絵がとても美しくて綺麗です。
切り絵だとお聞きして、驚きました。

絵だけでも読める、と思いました。

登場するのは、
カモノハシくんと、
ハリモグラちゃんと、
ウォッカくんです。

満月の夜に、決まった場所でピクニックをするのです。
それぞれにおいしそうな食べ物を持ち寄っています。

カモノハシくんが、
「ぼく おつきさまが ほしいなあ」と言うのです。


お月さまが
みずうみに、写っているところ。


カモノハシくんの、この表情は、
何回も見てしまいました。


湖のお月さまを、すくうところです。

月を持ちかえり、ビンに入れ、
お月さまと一緒に暮らす場面も描かれています。


カモノハシくんは、
次の満月の夜に、ビンにいれたお月さまを、
みんなに見せてあげようと思いピクニックに出掛けます。


みんなに、
あれから、空のお月さまが、
無くなっていると聞かされます。

この子たちが持ち物を
背負って湖に向かって歩く姿がとてもかわいいです。

湖へお月さまをもどそう。



絵は、
Amazon にてごらんください。




この本は、読んだ後に、胸に熱い玉が落とされて、
じわりじわりと心の奥底にまで、広がり渡っていく本で、
悲しさも愛しさも感じられました。


カモノハシくんが、湖の月をあみで取って、
月が、自分の傍にいる、楽しい日々を暮らし、
その月が、みんなの空には、いなかった事を知り、
この月を「どうしよう」と思う…


カモノハシくんは心細くなったのですが、
お友達が、そのお月さまについて、いろいろ考えてくれるのです。
励ますだけではなくて、
お月さまが、最後に空に昇るまで、
一緒に寄り添ってくれています。
「もとの みずうみに かえそう」


「どうしよう」という言葉
「もとの・・・・かえそう」という言葉が、
とても胸にささりました。

私は、自分が後悔してきた事が、浮かび上がったのです。
どんな事だったかも、はっきりと情景で思い出しました。

そして、私を、物語の月のように、
「もとに・・・・かえそう」と、思いました。

「もとにかえす」とは、とても大切な事だと思います。
出来そうで出来ない事でもあると思います。
平常で平和なゼロ地点に戻るという事。

可も不可もない眠りの中に、私はいざなわれました。
私は、カモノハシくんと、友達に助けて貰いました。

どうもありがとう。



「どぐう どきどき」

はじまりからおわりまで、
やさしさに溢れていました。

タイトルの手書きの文字がまず目に入りました。
人の顔のような文字だなと思いました。

海は、水のある森
山は、水のない森

そう考えられていたそうです。


どぐうは、ねんどで作られているそうです。

縄文時代の人々は、
植物や 海や山の生き物には、
それぞれ妖精がいる・・・と考えられていて

妖精を大切に思う気持ちを、形にしたのが
「どぐう」なのだそうです。


これは、
貝の形のどぐう。

私には宇宙人みたいに見えました。


13000年前の人々が作ったものだそうですが、
妖精もさまざまな形をしているのだなあと思います。
妖精は、現在の羽のある妖精たちより、
はるかに人間の姿に近く、身近な意識で造っていると思いました。

もしもその時代にワープ出来たら、
私は、どぐうを造りたいと思います。


あまり画像は載せられませんが、
これは
「天空の城ラピュタ」や、
「ハウルの動く城」にさえみえます。
心の中の神秘を感じます。


作者の、くろさわいちろうさんは、


「じょうもんじだいだけは
たたかうひつようがなかった」 

「じょうもんじだいの ひとたちは みんな
おたがいの いのちを だいじにおもっていました」

「なかよく すてきなじだいを つくっていってほしい」


と締めくくっています。
くろさわいちろうさんの想いを、
皆に届けたいと思いました。

現在、世界は、
戦う事が多いです。

個人の心と心の戦い、個人の身体と社会の認知の戦い、
身体の姿形容姿の戦い、精神性の戦い、家族の戦い、集団の戦い、
人の生き方の戦い、自分と相容れない人への攻撃、
国と国の戦い、地球の取り合いの戦い・・・、
ものすごく争っていると思います。


じょうもんじだいの、
メッセージを、
この本は、神聖な絵と暖かい言葉を持って、
届けていると思います。

この本は「今読まれなればならない時代」
の本ような気がしました。

作家というものは、時代に生きて、届けなければならない使命があるのだと感じました。






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