6歳で亡くなった妹の命日です。
6歳で亡くなった妹の命日です。
私の誕生日の翌日の夕方の事です。
「お姉ちゃん花火を買いに連れて行って」と言いました。
「今、テレビでいじわるばあさん見ているからダメ」と私は少し振りむいたときに、暗闇に妹の姿があったのを覚えています。
妹は、一人で花火を買いに行って、
交通事故に遭い、一晩生きて、
翌日亡くなってしまいました。
私の6月11日の誕生日に、那須の八幡のつつじを見に行った時に撮った写真が妹との最後の写真です。
私は、こんなに大口を開けて笑っています。
妹もとても楽しそうです。
写真を撮ってくれた方が、面白い事を言ったのでしょう。
私は、とてもだらしがないので、スカートからブラウスが飛び出しています。
妹は几帳面で、翌日学校に着て行く洋服を、枕元に置いて寝ていました。
私は、妹の面倒をちゃんとみた方では無かったと思います。
これは宇都宮動物園に行ったときの写真です。
私は、小さい子が大好きで、いつでもどこでも目が行きます。
写真を撮らせて貰ったり、一緒に遊ばせて貰ったり、ずっと眺めたかったり、
今でも息子達が小さくならないかなと思う程です。
「どうしてこんなに小さい子が好きなのだろう」とふと考えたのは、
絵本出版賞を受け、絵本作家の道が開かれてからでした。
「小さい子が好きなのは、妹が大好きだからだ」と気づいたのです。
妹は半世紀私に「妹」と呼ばれていたのが、
今は「あの子」になりました。
私は『あの子が大好き』なのです。
私に「絵本作家」の道をくれたのは妹です。