幸せは搾取されない 松崎義行著
「幸せは搾取されない」
松崎義行様の御著書です。
(みらいパブリッシングの社長様・詩人でもあります)
このタイトルをSNSで何度か見かけていた。
「搾取」という言葉が強烈だったけれども、
大切なものに関して、また大切な度合いが大きい物であれば、
「搾取」という言葉をあてるだろうと思った。まして、それが「幸せ」ならば。
Amazonで検索し、
Amazonのキャプションの中の詩を読んだときに、
私は、号泣してしまった。
自分を守りたい事がいっぱいあった。
どう守っていいか心が張り裂けてしまう。
行き場所が見当たらず、夜の夜中の心の中を、ずっと歩き通している夜がある。
どうしてこうも不器用なんだろう、
どうしてこうも、自分ばかり守ろうとするんだろう、
どうしてこうも、自分を主張するんだろう・・・。
この本を手にしたい、
そう思う間もなく、直ぐに購入した。
まえがきに、
「心の傷を治す本『10秒の詩』
―第4類医薬品—
を出版して3年が経った。
今回の新刊は、前作を、一歩すすめた本になればと企画した」
と綴られている。
確かに「心」に密着する、心を包囲する、心に寄り添ってくれる・・・というような、傷を治すという事が、とても腑に落ちた本です。
こちらが、Amazonのキャプション
と、購入画面です。
「じぶんはひとり」
という詩があった。
ともだちはじぶんではありません
ともだちとじぶんは
わかれている
べつべつのにんげです
・・・・
~のこの後に
・・・
もし友達と自分の身体が入れ替わって、心がその事に気がつかなくても、自分は自分だけ、ひとりです。
自分がひとりである事は素敵な事です。
ふたりが友達であるのと同じくらい
素敵な事です。
・・・
と続きます。
そして、
「みらいのともだち」へと続きます。
・・・
あったことがないともだちも
あったことがないぼくにあいたがっている
かぜのうわさでつたえてよ
ぼくのうわさばなしを
ついでに
だれもしらないみらいのともだちに
・・・
私には、新しく自分にあたえられる空間が、もう既にある気がして、それは空想という次元で、私の心が動き出す事だと思えた。嬉しかった。
「十秒の詩」
ここには、私の、
喜び、哀しみ、怒り、嬉しさ、寂しさなどの感情を、わかってくれる詩がいっぱいありました。
例えば、私には「秘密」があります。
それが、
「秘密が小さな渦を作って
くるくると回っている
私も小さく目を回す」
という、どうして私を知っていたのと思える言葉が並んでいます。
この本を手にして本当に良かった。
救ってもらった気がした。
私の思いを、心の隅々まで聞いてもらった気がした。
涙が止まらなかったです。
今も止まりません。
涙は自分を癒すものだから、
心にとてもいい事をしていると思います。