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「ペットボトルのイルカ」2022年に出版されることになりました。

12月24日、クリスマスイブです。この素敵な日に「みらいパブリッシング」(東京の出版社)に行きました。

8月に「絵本出版賞ストーリー部門最優秀賞」を受賞した
「ペットボトルのイルカ」が2022年に出版される事になりました。

それから約4か月、この長い期間に、この本をどのような形で出版するか、このストーリーにどのような絵をつけるのか、どなたが絵をつけるのか、勿論出版社の方と相談しながらでしたが、出版社の方も大変お忙しい状態。

そういうときこそ、私自身が事を進ませなくては進まないという決断と決意を抱きました。出版すると決めたからには、人に頼ってばかりはいられないと、自分の経験値をフル回転させました。

そんな時、8月からJディスカバーの「絵本のがっこう」が月に一回のzoomで始まりました。

講師はJディスカバーの城村典子社長様と、みらいパブリッシングの松﨑義行社長様が担うもので、私は8月はアーカイブを見させて頂き、9月から参加する事にしました。




9月からは、絵本のがっこうで「講評」をして頂けると聞き、
「今村柊一さんの犬の絵と私の詩」をコラボした作品があったので、それをストーリー化させて一番最初に提出したのです。勿論今村さんにも了承を得ました。

今村さんの絵は写真を絵画に起こすものが殆どでしたが、
私の詩「いぬのきみのそばにいたいよ」を読んで、
「詩に合わせて絵を描いてもいいか」と聞かれたので、
「是非描いてください」というやりとりがあり、
数年も前からなんとなく作品作りが始まっていたのです。
今村さんの写真に、私が言葉を書かせて頂く事もありました。



この絵は今村さんの写真の中から私がリクエストして描いてもらった絵で、私はここに、

「きみのすがたは みどりいろのもりを つれてくるんだ」

と、言葉を添えました。

この絵が描かれた頃は、今村さんの愛犬タローちゃんは、天に召されていたのです。言葉にならない深い寂しさや悲しみの中にいて、愛犬タローちゃんを思い出すように毎日日課として絵を描いているのです。3年たっても4年たってもです。


「亡くなった天の犬をもう一度地上に呼び戻す」という言葉を松﨑先生が投げてくださいました。

私は、テーマがそこにあるんじゃないかと今村さんに言い、2人ともそれならやってみようの話になりました。

9月は、今村さんの幻想的な風景画と、私の詩が初めて講評された月でした。




✦「きみのすがたは みどりいろのもりを つれてくるんだ」


✦「きみは おふとんをはんぶん ともだちにわける
きみは ともだちがすき ともだちも きみがすき」


✦「ごめんねタロー もうけっして おいていかないよ」


✦「かわから あがった ママのタオルふきが いちばんすき
だってぼくは ゴールデンレトリーバー かりにいく いぬだよ」

+++++++++

と、こんなふうに、私が今村さんの絵をSNSから持ち出しては、発表していたのです。

はじめは、ただの遊びくらいに考えていたものが、いまでは、この作品も命をもってしまっています。

既に、ストーリー展開も、また違ったものになって来ました。




その頃は今村さんに絵を頼む事になるとは私も想像していませんでした。

それが、ある時、私の息子が「THE抱きしめるズ」というバンドをやっているのですが、今村さんが、息子に今村さんの詩に曲をつけて貰うという楽曲依頼をしたのです。驚きました。


その話を聞いた時には、私と出版社の方では「今村柊一」さんの名前を出し、私が沢山の彼の作品を送って皆さんに見て頂いていた時で、決定だけれども、はっきりと言い渡す事が出来ない手前だったので、今村さんにお話ししたくても出来ないという事が歯痒かったです。


それに、絵をお願いするという事は、一緒に契約をしていただかなくてはならないのです。

読者対象、本の形態・版型、ページ数、予価などを詰めていたからでもあり、ディレクターさんも手間がかかっているのです。それをスケジュールしないと、先には進まないので、私が、どれくらい言葉をこぼしそうになっていたか想像して頂きたいです。




こちらが凄腕編集者の方々です。
一番左は、代表取締役の松﨑義行さんです。
松﨑さんは、ポイントをかならずついてきますから常人ではありません。プロという言葉では納まりきれない、「絵本は人を作る」と仰る方で、大変力強く思っております。
絵本のがっこうでも、松﨑先生が、話し出すと、皆さんの耳がパタパタパタ…と立つのがわかります。




「ペットボトルのイルカ」の絵のイメージ画(一場面)です。


今村柊一さんが描いてくださいました。


壮大で可愛らしいものです。


こういうものを描いてしまうのですから驚きです。

今村柊一Twitter

今村柊一web site




松﨑義行社長さまと私です。

私は恥ずかしくてちょっと膝をまげてかがんでしまいました。



それにしても「みらいパブリッシング」には美しい方ばかりがいます。

それから、帰りはエレベーターまでお見送りしてくださいます。

絵本からのキャラクターで遊ぶ、かわいいお土産も頂きました。

ありがとうございました。



それにしても、私は、これまで数えきれないほどの沢山の投稿をし、
小説、詩、写真と言葉、作詞、絵本のストーリー、エッセイ、と、
35年間、机に向かい、物語を紡いできました。
「ペットボトルのイルカ」は、30年まえから、私の心の中に棲んでいました。

この水族館のイルカは、私が色々な事で泣いていると、
真夜中の私のベッドに、
プールの水を汲んで持って来てくれたのです。
涙が枯れるからだと思います。


この出版が「突破口」になり、ここから沢山の作品を発表して行きたいです。

みなさま、宜しくお願いいたします。




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