「クリスマスにおぼえること」

あたたかい おへや

まちじゅう うきうきわくわく

きみのやくめは 「えがお」さん




サンタにとどく こころのこえ

サンタの おもいやりは せかいいち

サンタに おれいのきもち




サンタは えいえんのいのちを もっている

いのちは プレゼントできないもの

プレゼントのなかみは 「いのり」です




遠い友達は、勤労感謝の日生まれなのです。
忘れもしません。今日はその人の誕生日なのです。

ある年の誕生日に、プレゼントを送った時、彼女からなかなかメールが来なかったのです。
普通ならば、たいがい私が送ったマグカップにコーヒーを淹れて、写真に撮って、その日の夕方には写真を載せてメールが来ます。
どうしたのかな、出掛けているのかな、病気が再発したのかなと思いました。
彼女は血液のがんで数年間闘病したのです。

私が彼女に知り合ったのは2003年です。私のお店にも車で6時間かけてご主人と遊びに来てくれました。
まもなく彼女は病に倒れました。彼女は完治する事を信じてはいなかったし絶望していました。私はその間、毎日メールを送り、時にはプレゼントを送ったりしました。骨髄移植する日、無菌室に入る時も声を掛け合いました。彼女のメールが切れたとき、私は声をあげて泣きました。何もしてあげられないのです。
彼女は無事に快復する事が出来ました。ただ足を悪くして車椅子生活になりました。

彼女と私は15年間ずっと文通をして来たのです。
その年も何も変わらずお誕生日プレゼントを送ったのです。

ひと月ほどして、彼女のご主人から電話が来て、プレゼントが届いている事、彼女が夏に亡くなって仏壇の所に置いてある事を聞きました。彼女は、自分から命を絶ってしまったのです。

あれから3年経つのに、彼女がこの世に居なくなった事で涙をこぼした事はありません。それが、今日、初めて彼女を思って涙をこぼしました。

生きる事がどれだけ苦しかったのか、と思いました。自分を卑下して何も役に立たないと言ってメールをして来たのです。私は彼女に一歩踏み込んで話をする事が出来なかったと思います。プライベートな事に遠慮したり控えていたのです。彼女をそっとしておいたという言い方も出来ます。





先月の詩に書いた事は、自分も苦しい時があり、そんな時のやすらぎの為に書いたのです。

***

もう 赤い血を 流さなくていいのです
何者にも ならなくていいのです
ゆっくりしていい がんばらなくていい
命が残ったままでも 明日 天に帰ってもいいのです

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