那須山に紅葉を見に行くと渋滞。やはり観光地なのでした。
昨日から友達とドライブしようと約束していました。彼女が、是非見せたいところがあると言うのです。さすが観光地に住んでいるだけの事はあり「いつもの場所」という所があるそうで、それは「紅葉で山肌が一面真っ赤」な場所で、今年も既に見学に行ったとの事でした。
朝早く迎えに来てくれて、まず立ち寄った所が板室の「沼ッ原湿原」です。何度か行った事があります。
「私達だけだったりしてね」と話しながら到着してみると、なんと、駐車場がいっぱいです。山登りの支度をしている方々が着替えをしていたり体操をしていたりで驚きです。「シーズンだったのね」と話します。それもあるかもしれないけれど、私達が普段気づかないだけで「ここは観光地」だという事を実感しました。
「この道を行けば三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)に行けるんだね」。
一度はこの目で見てみたい所ですが、歩いて行くだけの道しかない、秘境の秘湯です。私は行けないだろうと思います。とにかく険しい山道で遠いらしいです。
笹の葉をくぐり林道をひたすら歩いて行けば、いつか沼ッ原湿原に着く・・と前には進んでいたのですが、至る所に「熊出没注意」の立て札が。周りに人が居なくなると、友達が「音楽を鳴らして行こう」と携帯を取り出しましたが、何の装備も無く着の身着のまま来てしまったので、急に「熊が出たらどうしよう」と恐ろしくなって引き返して来ました。早朝と夜は気をつけた方がいいらしいです。昼間だから大丈夫…とは思えなかった怖がりは私です。
もう少し頑張れば、この沼ッ原調整池の向こう側に出て、散歩道を歩く事が出来たと思います。
次に立ち寄ったのが、南ヶ丘牧場です。
お決まりの、ソフトクリームを食べてペロシキをお土産に買いました。
池が沢山あって大きなマスが泳いでいます。釣りをする所もあります。ここも何度も来ている施設です。
可愛いワンちゃんがいました。フレンチブルドックの体格の良い子です。写真の許可を頂いたときに「この子、大きくないですか?」と聞くと、「大きいですよ、飼い主に似ていて…」とリードを持つパパが笑いました。パパと外でお留守番しているのに、お土産を買うママの事ばかり追っているのです。友達が「パパが困ってる」と笑います。彼女は沢山の犬猫と暮らして来たのでこういう子の気持ちに敏感なのです。
いよいよ那須ロープウェイの方に向かいます。展望台に差し掛かった時に「なんでこんなに車があるの!?」と驚いてしまいました。それにしても展望台はいつからか「恋人の聖地」と命名されていました。
地元なので若い頃から何十回も展望台に行きました。マイブームになっていた時もあります。「真夜中に星を見に」行ったのです。手を伸ばせば掴めそうに星が近いのです。この数年の間に一方通行だった道が両側通行になりました。
更に坂を上って行くと、大丸温泉の大きな駐車場から先が、渋滞になっていました。駐車場も満杯で車があちらこちらの道に車が停止しています。
「これではなかなか辿り着けないね」と彼女が言います。ロープウェイ付近の駐車場に行ければ「真っ赤な山」が観られるそうです。
写真左上の「赤」い部分だけで、山肌が染まっている那須岳を目で眺めて、引き返して来ました。帰りは一方通行の道を選びました。道々で車を停めては振り返り「ここもあまり見えない」と彼女が何度も確かめていました。私は、目に焼き付けて来たので、今年はそれで充分です。
もしも次に行く機会があったなら、真っ赤な山肌を写真に撮って来たいと思います。